自己啓発本を読みまくって自分を変えようと思ったけど無理だった話

高校生にもなってしゃべれないまま。
プライドが人一倍高かった私はこのままでは自分で自分を許せない気持ちがありました。
だから高校のときはかなり本気で場面緘黙を治そうと試みました。
「自分を変える」系の自己啓発本を読みまくってわかったこと
私が特にやったのは自己啓発本を読むこと。
中学の時にマーフィーの法則を読んで考え方がネガティブからポジティブに変わり、うつ病は自力で治せました。
それはよかったんですが、結局場面緘黙症に関しては治せなかった。
それで図書室やアマゾンで自分を変える系の自己啓発本を読み漁りました。
たぶん軽く100冊以上は読んだと思います。
最終的にはどの本も大体同じパターンで同じようなことを言ってるものが多く、新しい本を読んでも真新しいことが何も学べない感じになってました。
こういう本に書いてあるのはたいてい
とにかくやってみよう的なこと。
いやそれができないから苦労してるんですけどっていう。
しゃべれない人がとにかくやってみようでしゃべれたら何も苦労しません。
自分を変える系の自己啓発本100冊以上読んでも場面緘黙の私にはまったく役に立ちませんでした。
唯一役に立ったのは何かを変えるにはスモールステップが大事ってこと。
特に場面緘黙の治し方としてはスモールステップが有効で、場面緘黙の研究をしてる人によると、少しずつしゃべれる人・場所・活動内容を増やしていくことが大事だそうです。
場面緘黙を治すのは並大抵の努力では無理
場面緘黙は並大抵の努力では治せません。
学校生活を送ってる最中に一人で自力で治すことは不可能に近いと思います。
しゃべろうとしても周りに自分がしゃべれないことを知ってる人たちがいることが大きな抵抗となってしゃべろうとする行動を妨げます。
しゃべらない人がしゃべるってことは自分だけでなく、クラス中の人たちの世界を変えるということ。
それは重くて重くて1ミリも動かせない岩を動かそうとするような感覚です。
中には小学校3年のときとか、高校の途中とかでしゃべり始める人もいるみたいですが、そういう人はたいてい誰かの協力を得てうまくいった人たちだと思います。
一人で変えるのは本当に不可能に近いことだと思います。
さっき言ったスモールステップも誰かの協力がないと学校でしゃべれるようにするのは難しいですね。
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