一番仲のいい友達に協力してもらってしゃべろうとしたけど結局しゃべれなかった話

前回の記事で私が弓道部の後輩を本気で好きなって恋を実らせるためにしゃべろうと頑張ったことを書きました。
しかし自力ではどう頑張ってもしゃべれなかった私は、友達に協力してもらうことにしました。
一応弓道部に一人仲のいい友達がいたので。(コミュニケーションは主にメールで取ってた)
場面緘黙症を本気で治そうとした私の作戦
自力ではどう頑張っても治らない場面緘黙を治すために私が考えた作戦はこうです。
- まず誰か一人しゃべる人を決めてその人と2人きりの状況を作って無理矢理でもしゃべる(でも私がしゃべったことは内緒にしてもらう)
- 1人としゃべれるようになったら2人目、3人目としゃべれる人を増やしていく
- 3人くらいとしゃべれるようになったらカミングアウトして全員としゃべり始める
スモールステップと言うやつです。
これならしゃべれるようになるはずだと思いました。
しかしこの作戦の問題点は信頼できる友達がいないとできないこと。
でも私にも一応メールでコミュニケーション取っててそこそこ仲のいい友達が弓道部にいました。
この友達の名前をK君とします。
で、私はこの作戦を決行するため、K君にメールで協力してくれるよう頼み、部活中に2人きりになれる状況を作りました。
そしてK君の前で、私は必死に声を絞り出そうとしました。
でもやはり声が喉のところで止まってなかなか出ません。
もうちょっと、もうちょっとなのに…。
私はそうやって15秒くらいはもがいてたと思います。
・・・
「もういいよ」
K君はそう言って行ってしまいました。
(え?ちょっと待ってよ!)
私は心の中で叫びましたが、すでにK君はいません。
・・・
実はK君はせっかちだったんです。
弓道では弓を引ききった状態で5秒くらい待ってから放つのが正しいんですが、K君はこれが1秒もありませんでした。
選ぶ相手間違えた( ゚Д゚)
といっても私には信頼できる友達がK君以外いなかったのでどうしようもありませんでした。
もしこのとき私がもう少しだけ勇気を出してしゃべれていれば…。
またはせっかちなK君があと10秒だけ待ってくれたら…。
私はしゃべれていたかもしれません。
そして本気で好きだったS子ちゃんとの恋が実っていたかも…。
そう思うと本当に本当に悔しくてしょうがなかったです。
ちなみに私が考えたこの方法は、場面緘黙を治すのにかなり有効な方法とかなり近いようです。
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