場面緘黙の後遺症ひどい人向けの仕事の選び方
場面緘黙の後遺症で会話が苦手、人付き合いが苦手、という人は多いと思います。
そのせいで仕事が続かない、または仕事できないと思い込んで仕事してない人もいるかもしれません。
大人になっても場面緘黙でしゃべれないままな人は克服方法を書いたので参考にしてください。
ついでに後遺症のコミュ障の克服方法もどうぞ。
で、問題は場面緘黙自体は治ったけど後遺症で人付き合いが苦手な人。

最低限のコミュニケーションは取れるけどしゃべるのは苦手。
特に雑談とか人と仲良くなるのが苦手な人。
こういう人がどういう仕事を選べばいいかをこの記事で解説します。
人付き合いが苦手でもできる仕事はいっぱいある

最初に言っておきます。
人付き合いが苦手でもできる仕事はいくらでもあります。
もし自分は人付き合いが苦手だから仕事なんてできないと思い込んでる人はそれはただの思い込みです。
接客だって人付き合いが苦手でもできますからね。
飲食店とかコンビニの店員はほとんど定型文言うだけなので元場面緘黙でコミュ障がひどい人でもできます。
対人恐怖症がある人とかだと少し難しいかもしれませんが、単に雑談・しゃべるのが苦手・人見知りが激しいというだけであればマニュアル通り接客する系の仕事はできるはずです。
まぁ別に接客系の仕事を選ぶ必要はないんですが、たとえばゴルフ場の受付とか、小さな病院とか歯医者の受付とか、ラブホの受付など、一人でやる系の受付の仕事はコミュ障にとっても気楽でいいかもしれません。
そして人とかかわる必要がほとんどなく、一人で黙々とやる系の仕事はたくさんあります。
掃除とか、ホテルのベッドメイキングとか、バイトでもできるような仕事はもちろんですが、プログラミングやデータ入力など、パソコンで作業する系の仕事もあります。
個人的におススメなのはパソコン作業系の仕事!
私がこれまでに仕事した経験上めっちゃおすすめなのがパソコン作業系の仕事です。
一人で黙々とやる仕事で、ほとんど人とのコミュニケーションはいりません。
私は正社員として1つ、派遣社員として1つ、パソコン作業系の仕事をしたことがあるんですが、どちらも元場面緘黙でコミュ障だった私にとって最高の職場でした。
そしてどちらもプログラミングなどの専門知識が必要な仕事ではなく、誰でもできる仕事です。
一つはソフトウェアのテスト業務。
エンジニアが作ったソフトウェアが正しく動作がするかどうかをチェックする仕事。
一つはウェブサイトのチェック業務。
その会社の広告が貼ってあるウェブサイトをチェックして何か規約違反などがないかチェックする仕事。
どちらも大企業の下請けの仕事で、オフィスは冷暖房完備でめっちゃ快適。
給与は正社員の方は田舎の小さい会社だったので低めで、年収240万程度。
派遣社員の方は東京で時給がよかったので、年収300万程度。
十分です。
で、どちらも基本的に一人で黙々とやるタイプの仕事で、なおかつ上司から怒られることが一切なく、気楽でストレスフリー^^
人間関係もコミュ障だからって不便を感じることなく、非常に良好でした。
正社員の仕事は4人のチームで仕事してたので多少はコミュニケーションもありました。
わからないことがあったら聞いたり、仕事を期限内に終わらせるために協力しあったり、週1でミーティングがあったり。
でも、上司は温厚でめっちゃ優しいし、先輩もいい人しかいないし。
IT系の会社だったためか、みんな大人しくて温厚な感じの人ばかりなので、コミュ障でも全然目立たず、むしろ自分が普通に思えました笑
元場面緘黙の私はかなり重度のコミュ障なはずだったんですが、会社内にこの人たぶん私よりコミュ障だなと思うような人もいましたし。
ミーティングは普段現場にいない上司の上司がチームのメンバーから仕事の状況をヒアリングしつつ、雑談したり、アドバイスしたりする緩い感じのものでした。(雑談が7割ぐらい)
私は雑談苦手でしたが、このミーティングはほとんどこの上司の上司がしゃべってるのをただ聞いてるだけでよかったので、あまり問題なかったです。
たまに話を振られて返答に困ることはありましたが、新人だしコミュ力低いのはわかってくれてたと思うし、それで嫌われるとか悪口言われるようなことはなく、受け入れられてましたからね。
派遣社員の仕事も一応チームで仕事してましたが普段は一人で黙々と作業するだけの仕事でした。
こちらも上司は優しいし先輩も優しいし、人付き合いはしなくていい系の雰囲気。
仲がいいのか悪いのかわからないけど上司も先輩もお昼は一人で食べてる人ばっかりだったし、一人ランチを気兼ねなくできました。
こちらも週1くらいでミーティングはあったけど終始なごやかな雰囲気だしコミュ障だからって別に困らない。
どちらも会社の飲み会みたいなものはほとんどなく、無駄に人付き合いする必要もありませんでした。
いい人ばかりだからもしあったとしても別に嫌じゃなかったですし。
またあとから思ったんですが、これはどちらも大企業の下請けの仕事だったのがよかったのかも、と思います。
大企業の社員から仕事の依頼を受けてそれを上司が各社員に振り分けてそれをみんなで一緒にやるって感じ。
普通の会社で上司に当たるのは大企業の社員(=別の会社の人)だからその社員とやりとりする上司はたまに怒られることもあるかもしれないけど下っ端の私が怒られることはない。
で、どちらの会社も一応上司とか先輩はいるけど上下関係はほとんどなく、対等な関係の仕事仲間みたいな感じで、怒られるってことが一切ないから人間関係のストレスなく伸び伸びと仕事できました。
こういう会社だったら元場面緘黙で人見知りやコミュ障が激しい人でもまったく問題なく働けると思います。
ちなみに私はコミュ障克服するために接客系のバイトをしまくってた時期があったんですが、こういうバイトは上下関係厳しくて人間関係悪いのですぐ辞めてコロコロバイト先変えてました。
そのときの話はこちらの別サイトにまとめました。
そんな私が上記2つの仕事は2年も続いたのでそれだけ快適ってことです。
(辞めた理由も職場が嫌でやめたのではなく、辞める理由がなければずっと働き続けてもよかったくらい)
派遣社員は仕事を始めやすく、辞めやすいので人付き合いが苦手な人に最高
とはいえ、これは私がたまたまいい職場に当たってラッキーだっただけ、というのもあるかもしれません。
もちろん会社によって当たりはずれはあるでしょう。
でも派遣社員なら外れの職場に当たっても辞めるのが簡単なのでおすすめです。
どういうことかというと、派遣社員は長期の仕事でも、契約自体は3か月ごとに行われることが多いんです。
これは企業にとっては切りたいときにすぐ切れるってのもあるですが、社員にとっては辞めたいときにすぐ辞めれるってことでもあります。
実際企業側から切られるってことはほとんどないです。(私は2年働いてて一度もなかったし他の人もほぼなかった)
で、辞めるときは3か月ごとにある契約更新面談のときに「更新しません」と言うだけ。
しかもこれを言う相手は職場の上司とかじゃなくて派遣会社の人だから引き留められて揉めることもない。
めっちゃスムーズに辞めれます^^
しかも最初の1ヶ月は試用期間が定められてて1ヶ月で辞めれることも…。
「ちょっと人間関係合わないな」と思ったら最初の契約更新のときに辞めちゃえばいいんです。
辞めるまではたった1ヶ月か3か月の辛抱です。
そして派遣社員は辞めるのも簡単なら始めるのも簡単。
契約更新の面談のときに更新しない場合、次の仕事を希望するか聞かれるので希望しておけば、派遣会社のエージェントが次の仕事を探してくれます。
(あまりすぐ辞めることを繰り返すと、めんどくさいやつと思われて仕事を紹介してもらえなくなる可能性はありますが、その時は派遣会社を変えればいい)
とにかく元場面緘黙で人付き合いが苦手な人にとって長く働ける仕事かどうかは人間関係の問題が大きいと思います。
派遣社員は入社してみて合わなければ、または何か嫌なことがあって途中で辞めたくなったらすぐ辞めれるので人付き合いが苦手な人にめっちゃいいと思います。
人付き合い苦手な人は大企業で派遣社員として働くのがおすすめ
で、結論を言うと人付き合い苦手な人にめっちゃおすすめの仕事は大企業で派遣社員として働くことです。
これが
- 給与よし(東京なら時給が高く1500〜2000円=月収25万以上)
- 仕事よし(一人で黙々とやる系の仕事)
- 人間関係よし(上下関係ほぼなし・怒られない・強制参加の飲み会なし)
で人付き合い苦手な人にとって最高の仕事だと思います。
一応派遣社員を知らない人のために説明すると、
- 労働契約して給与を払うのは派遣会社
- 働いたり仕事の指示をしたりするのは派遣先の一般企業
です。
しかし大企業で派遣社員が多い職場の場合、仕事の指示は派遣先の一般企業の人から派遣社員のリーダーに対して行われ、下っ端社員はほとんど派遣先の一般企業の人と話すことはありません。
派遣社員と言うと、周りが正社員ばかりの中に一人ぽつんと、または何人かで混ざって働くイメージがあると思います。
でも私が働いた大企業では現場には派遣社員しかいませんでした。
じゃあどうやって仕事の指示を受けるかと言うと、オンラインのミーティングで、です。
派遣先企業の人が現場に来たのは2年働いてて1,2回だけでした。
この現場に派遣先企業の人がいないってのがめっちゃよかったです。
仮に怒られるとすれば派遣先企業の人なので、そういう人がいないってことは怒られることがないってことですから^^
まぁ一応"派遣会社の"正社員はいたので、最低限の監視の目がないことはなかったんですが、普段仕事してるときは周りは全員派遣社員の仲間で怒る人がいないのでめっちゃ気楽で、リラックスした雰囲気で仕事できました。
で、問題はどうやってこういう仕事(大企業の派遣社員の仕事)を見つけるか、ですね。
そんなに難しくありません。
まず派遣社員になるには派遣会社に登録する必要があります。
なので最初に派遣会社に登録します。
派遣会社によって面接が必要な会社、オンラインで登録完了する会社あります。
まれですが、派遣会社によっては面接で落とされることもあります。
で、登録したらあとは電話かメールで仕事の紹介が来るのを待ちます。
紹介が来たらその中でやりたい仕事があれば応募し、職場見学、という名の面接を受けます。
この面接は派遣会社の人が同行して一緒に面接を受けてくれるのでコミュ障でも割と平気だと思いますし、基本的には落とす面接ではないので落ちにくいです。
で、仕事選びのコツは大量募集の仕事、または大企業の下請けと明記されてるパソコン作業系の仕事を選ぶこと。
派遣社員を大量募集するのはたいてい大企業ですし、人手が必要な仕事はあまり難しくない作業系の仕事が多いと思います。
それで仕事内容がパソコン作業系なら最高です。
あとはあなたが仕事を探してるときに、タイミングよく大企業が派遣社員を募集してるかどうかがポイント。
そういう仕事が来るまでバイトでもしながら気長に待つのもありです。
ただそれよりもっといい方法があります。
それは複数の派遣会社に登録すること。
一つの派遣会社が提携してる企業の数は限られてて、派遣会社それぞれで独占して大企業と提携してたりします。(複数の派遣会社と提携してる企業もありますが…。)
だから複数の派遣会社に登録すれば紹介される可能性のある大企業の仕事が増えるのでタイミングよく大企業からの募集を見つけられる可能性が高くなります。
なので最低2つ以上、できれば3つくらいの派遣会社に登録しておくことをお勧めします。
お勧めの派遣会社はこちらです。
まとめ
以上、場面緘黙の後遺症がひどい人向けの仕事の選び方を紹介しました。
一口に場面緘黙の後遺症と言っても人によって症状の重さは違いますし、一概にこの記事で紹介したような仕事が合うとは限りません。
でも私が体験した大企業の下請けのパソコン作業系の仕事は多くの元場面緘黙で人付き合いが苦手な人にとって最高の仕事なんじゃないかと思います。
ってことでまだ大企業の派遣社員をやったことがない人はぜひ一度体験してみてください。
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